2014-01-01から1年間の記事一覧

十九歳のジェイコブ

中上健次の小説を舞台化。松井周の脚本も素晴らしく、松本雄吉の演出は味がよく出ていた。すごいのは、役者。シークエンスがころころ切り替わるが、テンションの高い演技を常にしているのにもかかわらず、それをある一点に保ちつ次のシークエンスに移り変わ…

コンタクト・インプロビゼーション

濱口竜介監督『不気味なものの肌に触れる』に砂連尾理のコンタクト・インプロビゼーションのワークショップの場面が出てくる。2人の人物がお互いの肌に触れないギリギリのところで、互いの微細な動作を把握し反応し合うとあうもの。触れずに感じるものに意識…

印象派

愛知県立美術館で印象派展を見る。モネ、セザンヌの確立した印象派からスーラ、シニャックの新印象派、点描の技法の到達点としてモンドリアンの抽象に行き着く流れがよくわかった。中途で登場するゴッホは自身に繊細さを要求される点描の技法が馴染まず、そ…

丸ノ内

東京ステーションギャラリーの英国現代美術展はいまひとつ。ブリティッシュカウンシルのコレクションとのことだが、キュレーションがあまりよくない気がした。ただ、この美術館の立地は駅直結で素晴らしくよく、普段現代美術展に足を運ばない一般層を呼び込…